ウェブクリエイター用のフォトショップが欲しかったのに,発売されるのはウェブクリエイター_も_使えるフォトショップだった。フォトショップはどんな罪人をも見捨てない博愛の人のように,すべてのしもべを従えようとしている。
アドビシステムズ社は,フォトショップ5.5J(市場予想価格10万円前後)を9月17日に,ゴーライブ4.0J(市場予想価格4万円前後)」を9月24日に発売すると発表した。フォトショップ5.5は,これまで別パッケージだったイメージレディーをコンポーネントとして統合,ウェブグラフィック作成機能が大幅に強化された。
皆さま,大変よくお使いのフォトショップ。結局ウェブを制作している人たちは,制作過程のどこかでフォトショップを使っている人が多い。ウェブ上で写真を使用するときに,フォトレタッチという観点から,ビットマップを加工するにはフォトショップがいちばん性能が確かだ,ということと,とにかく操作に慣れちゃってるから,といった理由からだろう。5.0までは,ウェブ素材を作るためには何も考えられていないソフトだったのだが。結果としてイメージレディーを統合,という荒技でウェブで利用するユーザーを取り込んじゃえ,というあこぎな始末。
私はこの5.5を,ウェブと印刷の差異を安易に考えているソフトと思う。印刷で使うソフトとウェブで使うソフトを一緒にしてしまうなんて,頭がおかしすぎる。すべての人を平等に扱い,すべてのものに利益を与えよう,なんてのはどっかの宗教みたいに胡散臭い気もする。まぁ違法に高い価格を考えたら,そんぐらいの機能を盛り込んで当然かもしれないけどね…(^^ゞ。ということで,私はお値段もほどほどなファイヤーワークスで今日もしこしこウェブを作り続けるのでありました…(←たんなる貧乏性かなぁ…)。
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